■解説
この「ディヴェルティメント à due per il Clavicembalo solo」は、ハイドンが連弾形式で作曲した唯一の作品であり、「師（Maestro）」と「弟子（Scolare）」というユニークな役割が与えられています。第1奏者が教師役、第2奏者が弟子役として演奏し、模倣や応答がユーモアたっぷりに展開されます。特に最後の変奏では、音楽的必然性がないにもかかわらず手を交差させるなど、遊び心も満載です。本版はハイドン全集（HN 5501および5502）に基づく改訂版で、学習者にも熟達者にも楽しめる原典版です。
