スクリャービン：24の前奏曲 op. 11

スクリャービン：24の前奏曲 Op.11
Scriabin,Alexander：24 Préludes op. 11

■仕様
・編成：ピアノ・ソロ
・校訂：Valentina Rubcova / ヴァレンティナ・ルブツォワ
・運指：Michael Schneidt / ミヒャエル・シュナイト
・装丁：ソフトカバー（原典版）
・ページ数：51（V+46）
・サイズ：23.5 × 31.0 cm
・重量：179 g

■特徴
・全24調による構成で、それぞれ独立した小品として成立する構成美
・1897年初版と自筆譜の比較による校訂で、多くの誤りを修正
・スクリャービン初期の傑作であり、ロマン派から近代への移行を象徴する作品

■収録曲
・Prélude C major op. 11,1
・Prélude a minor op. 11,2
・Prélude G major op. 11,3
・Prélude e minor op. 11,4
・Prélude D major op. 11,5
・Prélude b minor op. 11,6
・Prélude A major op. 11,7
・Prélude f sharp minor op. 11,8
・Prélude E major op. 11,9
・Prélude c sharp minor op. 11,10
・Prélude B major op. 11,11
・Prélude g sharp minor op. 11,12
・Prélude G flat major op. 11,13
・Prélude e flat minor op. 11,14
・Prélude D flat major op. 11,15
・Prélude b flat minor op. 11,16
・Prélude A flat major op. 11,17
・Prélude f minor op. 11,18
・Prélude E flat major op. 11,19
・Prélude c minor op. 11,20
・Prélude B flat major op. 11,21
・Prélude g minor op. 11,22
・Prélude F major op. 11,23
・Prélude d minor op. 11,24

■解説
ロシアの作曲家スクリャービンが1896年から1897年にかけて作曲した《24の前奏曲》Op.11は、ショパンの作品に倣い、すべての長短調による前奏曲で構成されています。スクリャービンはそれぞれの小品を独立した作品としながらも、調性の循環（五度圏）に従って並べることで、構造的なまとまりを生み出しています。本原典版では自筆譜と初版の比較により、多くの誤りを修正しており、演奏者にとって信頼性の高いエディションとなっています。ロマン派の抒情と20世紀の響きを併せ持つこの作品は、ピアニストにとって欠かせないレパートリーです。