シューマン：ピアノ・ソナタ 第3番 ヘ短調 op. 14

シューマン：ピアノ・ソナタ ヘ短調 Op.14（初期稿《コンチェルト・サン・オーケストル》付）
Schumann,Robert：Piano Sonata f minor op.14 with Early Version: Concert sans Orchestre

■仕様
・編成：ピアノ・ソロ
・校訂・運指：Ernst-Günter Heinemann / エルンスト＝ギュンター・ハイネマン
・校訂・運指：Hans-Martin Theopold / ハンス＝マルティン・テオポルト
・装丁：ソフトカバー（原典版）
・ページ数：139ページ（VIII+63+VIII+60）
・サイズ：23.5 × 31.0 cm
・重量：571 g

■特徴
・1836年版《コンチェルト・サン・オーケストル》と、1853年版の五楽章構成《グランド・ソナタ》を両方収録
・初期稿と改訂稿を比較可能な構成で、演奏・研究に最適
・シューマン自身による大幅な再構成の意図を読み解ける、貴重な資料的価値
・詳細な解説と校訂報告付きで作品の変遷が理解しやすい

■解説
本書は、シューマンのピアノ・ソナタ Op.14の2つのヴァージョンを収録した貴重な原典版です。初期稿《コンチェルト・サン・オーケストル》（1836年）は、協奏曲的な発想に基づく三楽章構成で、献呈先であるイグナーツ・モシェレスも注目しました。その後、シューマンは1853年に大幅な改訂を行い、全五楽章からなる《グランド・ソナタ》として発表しました。今回のヘンレ版では、両稿を併載し、校訂者エルンスト・ヘルトリヒによる詳細な解説と注釈が加えられ、作品理解を深めるうえで極めて有用な一冊となっています。