クレメンティ：ピアノ・ソナタ選集 第1巻（1768–1785）

クレメンティ：ピアノ・ソナタ選集 第1巻（1768–1785）
Clementi,Muzio / Piano Sonatas, Selection, Volume I (1768–1785)

■仕様
・編成：ピアノ・ソロ
・校訂：Alan Tyson / アラン・タイソン
・校訂：Sonja Gerlach / ゾンヤ・ガーラッハ
・運指：Hans-Martin Theopold / ハンス＝マルティン・テオポルド
・装丁：ソフトカバー（原典版）
・ページ数：104ページ（VI+98）
・サイズ：23.5 × 31.0 cm
・重量：415 g

■特徴
・クレメンティの初期ピアノ・ソナタ10曲を精選収録
・すべて1770～80年代に出版された初版譜を校訂の底本に使用
・対位法的な筆致と古典派らしい形式感を融合させた作品群
・中級から上級までのレベルに対応し、演奏会にも家庭演奏にも適する内容

■収録曲
・Piano Sonata G major WO 14
・Piano Sonata A major op. 2,4
・Piano Sonata B flat major Oeuvre 1,2
・Piano Sonata B flat major op. 24,2
・Piano Sonata g minor op. 7,3
・Piano Sonata g minor op. 8,1
・Piano Sonata B flat major op. 8,3
・Piano Sonata E flat major op. 9,3
・Piano Sonata A major op. 10,1
・Piano Sonata f minor op. 13,6

■解説
クレメンティはモーツァルトの4年前に生まれ、ベートーヴェンの5年後まで生きた作曲家であり、古典派音楽の全時代を通じて活躍しました。本巻に収録されたソナタはいずれも比較的初期の作品でありながら、対位法的な工夫や形式の明晰さ、そして高い演奏技巧が求められるものも多く含まれています。彼の教育的作品《Gradus ad Parnassum》の影に隠れて、演奏作品としての評価がやや低く見られがちですが、本選集はその芸術的価値を再認識する上で最適な一冊といえるでしょう。