リスト：ダンテを読んで－ソナタ風幻想曲

リスト：ダンテを読んで－ソナタ風幻想曲
Liszt,Franz：Après une Lecture du Dante - Fantasia quasi Sonata

■仕様
・校訂：Jost,Peter / ペーター・ヨスト
・運指：Piemontesi,Francesco / フランチェスコ・ピエモンテージ
・装丁：ソフトカバー（原典版）
・ページ数：V+31
・サイズ：23.5×31.0cm
・重量：158g
・言語：ドイツ語、英語


■特徴
・「巡礼の年」第2年次《イタリア》からの代表的作品
・リストのピアノ語法を集大成した技巧的かつ表現豊かな大作
・ソナタ形式とも四楽章形式とも解釈可能な革新的構造
・改訂版による単曲原典版として初の単独出版

■解説
《ダンテを読んで－ソナタ風幻想曲》は、リストが長年にわたり取り組んだダンテの『神曲』に触発されて生まれた作品である。1839年から1853年の間に4つの異なる版が作られ、最終的に1858年出版の「巡礼の年」第2年次《イタリア》に収録された。副題「ソナタ風幻想曲」が示すように、4つの部分はソナタ形式にも四楽章形式にも読み替え可能で、構造的な曖昧さが新たな芸術的可能性を切り開いている。
この作品は同巻中で最も長大かつ演奏技術的に難易度が高く、荘厳な旋律から華麗なオクターヴの技巧まで、リスト独自のピアノ様式が凝縮されている。その芸術性と難易度から、ピアニストにとって挑戦的であると同時に、最も人気の高い作品の一つとなっている。本版は改訂新版の単独原典版として刊行されたもので、演奏・研究の両面において必携の一冊である。