シューマン：チェロとオーケストラのための協奏曲 イ短調 Op.129

シューマン：チェロ協奏曲 イ短調 Op.129（ピアノリダクション版）
Schumann,Robert / Concerto for Violoncello and Orchestra in A minor Op.129 – Piano Reduction

■仕様
・編成：チェロ独奏とピアノ伴奏（原スコアは管弦楽伴奏）
・編集者：Kate Bennett Wadsworth / ケイト・ベネット・ワズワース
・装丁：ソフトカバー（原典版）
・ページ数：チェロパート13ページ×2種、ピアノ伴奏31ページ、序文・校訂報告含む全77ページ（XXXIII+31+13+13）
・サイズ：31.0 × 24.3 cm
・重量：410 g
・付属パート譜：校訂なしパート譜、19世紀の演奏習慣に基づく指示付きパート譜の2種類を収録

■特徴
・シューマン自身の監修による初版（1854年）に基づく真正な原典版
・妻クララによる1883年の改訂版とは異なる、作曲者本人が認めた形を忠実に再現
・チェロ奏者エミール・ボックミュールとの共同作業の成果を反映
・校訂者による演奏解説・運指／ボウイング付きパート譜
・19世紀チェロ奏法に関する注釈付き、演奏解釈の理解に有用

■解説
シューマン唯一のチェロ協奏曲であり、ロマン派初期におけるこのジャンルの傑作。作曲当時、室内楽仲間であったボックミュールの助言を受け、非チェリストであるシューマンが完成させたこの作品には、協奏曲でありながら内省的な詩情と構成美が共存している。長年一般に流布していたクララ版ではなく、シューマンが承認した1854年の版に基づいた本書は、演奏者・研究者の両方にとって価値のあるエディションである。