ツェムリンスキー：弦楽四重奏曲 第2番 op. 15

ツェムリンスキー：弦楽四重奏曲 第2番 Op.15（ポケットスコア）
Zemlinsky,Alexander：String Quartet no. 2, Op.15 (Study Score)

■仕様
・編成：弦楽四重奏
・校訂：Dominik Rahmer / ドミニク・ラーマー
・装丁：ソフトカバー（原典版）
・ページ数：79ページ（XII+67）
・サイズ：17.0×24.0cm
・重量：162g

■特徴
・1913〜15年に作曲されたツェムリンスキー後期の代表作
・単一楽章ながら1,200小節を超える、構造的に高度で密度の高い作品
・ウィーンとワシントンに保管される自筆資料を比較検証し、多くの誤りを修正
・作曲者の書簡にのみ残るメトロノーム指定も初めて楽譜に反映
・ウィーンのツェムリンスキー基金の協力による校訂作業
・同時代の弦楽四重奏の中でも特に革新的で、再評価が進む重要作

■収録曲
・String Quartet no. 2, Op.15

■解説
ツェムリンスキーの音楽は、長らく「より進歩的」とされる新ウィーン楽派の影に隠れてきました。彼自身、シェーンベルクと親交を持ちつつも、十二音技法へは踏み込まず、独自の様式を築きました。《弦楽四重奏曲 第2番》は、形式と調性の限界に挑んだ画期的な作品であり、当時の室内楽の中でも際立った存在です。今回のヘンレ原典版では、従来の出版譜にあった誤りを正し、さらにツェムリンスキーの書簡に残るテンポ指示も初めて反映。演奏者・研究者の双方にとって信頼できる資料として、高い価値を持つエディションです。