ベートーヴェン：弦楽四重奏曲集 Op.18

ベートーヴェン：弦楽四重奏曲集 Op.18
Beethoven: String Quartets op.18

■仕様
・編成：弦楽四重奏（スタディスコア）
・校訂：Paul Mies / パウル・ミース
・解説：Ernst Herttrich / エルンスト・ヘルトリヒ
・装丁：ソフトカバー（原典版）
・ページ数：175（XII+163）
・サイズ：17.0 × 24.0 cm
・重量：360 g

■特徴
・ベートーヴェンが28歳で作曲契約、30歳で完成させた弦楽四重奏曲の出発点
・Mozart K.464を範としつつも独自性あふれる6曲
・近年公開されたロプコヴィッツ公用の筆写譜を初めて反映した校訂版
・付録として第1番の初稿版を収録、演奏解釈の多様性に貢献

■解説
弦楽四重奏曲分野でのベートーヴェンの登場は比較的遅く、Op.18は28歳のときロプコヴィッツ公からの委嘱で書き始め、30歳で完成されました。技術的難易度はモーツァルトより高く、Op.18第5番はK.464の影響が指摘されますが、作品は完全に自立したもので、室内楽の大傑作として位置づけられています。1980年代に再発見された筆写譜は、現在失われた自筆譜の代替資料として貴重で、本版はそれらを世界で初めて校訂に反映した意欲的な版です。

■収録曲
・弦楽四重奏曲 ヘ長調 op.18-1
・弦楽四重奏曲 ト長調 op.18-2
・弦楽四重奏曲 ニ長調 op.18-3
・弦楽四重奏曲 ハ短調 op.18-4
・弦楽四重奏曲 イ長調 op.18-5
・弦楽四重奏曲 変ロ長調 op.18-6
・メヌエット 変イ長調 WoO 209
・付録：ピアノソナタ ヘ長調 op.14-1による弦楽四重奏版