ジョン・フィールド：ピアノ・ソナタ集

ジョン・フィールド：ピアノ・ソナタ集
Field,John / Piano Sonatas

■仕様
・編成：ピアノ・ソロ
・校訂：Robin Langley / ロビン・ラングレー
・運指：Hans-Martin Theopold / ハンス＝マルティン・テオポルト
・装丁：ソフトカバー
・ページ数：72ページ（VI+66）
・サイズ：23.5 × 31.0 cm
・重量：288 g

■特徴
・ショパンの「ノクターン」に影響を与えたフィールドによる貴重なピアノ・ソナタ集
・自筆譜が残っていないため、作曲者の書き込みを含む初期出版譜を校訂の基礎に採用
・リズム処理や演奏習慣に関する注釈を含む詳細な序文付き
・古典派とロマン派の架け橋となる、洗練されたスタイルと技巧的魅力を備えた作品群

■収録曲
・Piano Sonata E flat major op. 1,1 Hop. Nr. 8/1
・Piano Sonata A major op. 1,2 Hop. Nr. 8/2
・Piano Sonata c minor op. 1,3 Hop. Nr. 8/3
・Piano Sonata B major without op. Hop. Nr. 17

■解説
アイルランド出身のピアニスト兼作曲家ジョン・フィールド（1782–1837）は、ムツィオ・クレメンティの弟子として知られ、その超絶技巧と詩情あふれる表現でヨーロッパ各地で高く評価されました。特に「ノクターン」の創始者としてショパンに影響を与えたことで有名ですが、本書に収められた4つのピアノ・ソナタもまた、フィールドの作曲技法と詩的感性を堪能できる珠玉の作品です。初版譜と作曲者による書き込み資料を用いた信頼性の高い原典版として、ピアノ教育や演奏会レパートリーにおいても価値ある一冊です。